概要

 これは架空の内容ですので実際の企業等とは関係ありません。

南武急行電鉄について

概要

 南武急行電鉄は、東京都および神奈川県に路線を持つ民間の鉄道会社で、大手私鉄に分類される。

 路線は、7つの鉄道路線(相模野線、神奈川線、五反田線、小田原線、大船線、伊勢原線、鶴見川線)と、高麗山索道線(ロープウェイ)から構成されている。近年では東京都営地下鉄三田線との直通列車が充実し、運行系統のネットワークを拡大している。通勤・通学・買い物客等の輸送を中心とするほか、沿線に擁する鎌倉等の観光地へのアクセスにも利用される。

 建設の時期や経緯が区間ごとに異なることから、東京と郊外地域を結ぶ郊外電車としての性格と、大都市間を結ぶインターバン鉄道としての性格を兼ね備えている。JRなどの他路線と競合している区間も多いことから特急列車では一部区間で130km/hでの営業運転を行っており、京成成田空港線を除く大手私鉄路線では近鉄と並び最速である。

概要

企業としての南武急行電鉄

会社概要

南武急行電鉄株式会社
Nankyu Electric Railway Co.,Ltd.
種類 株式会社
市場 東証1部
略称 南急
本社所在地 〒141-0032 東京都品川区大崎一丁目
創業 1917年9月15日
城南電気軌道㈱
業種 陸運業
事業内容 旅客鉄道事業など
主要株主 信託口約15%、以下は各4%未満
朝日生命保険
みずほ銀行
三菱UFJ銀行
西武ホールディングス
主要子会社 南急百貨店
南武急行バス
南急都市開発
湘南高速鉄道
他、南急グループ各社など

 約60社から成る南急グループの中核となる企業であり、基盤としての鉄道事業を担うと同時にグループの実質的な持株会社としても機能してきた。本社は東京都品川区、大崎駅付近に所在する。

 現在南急線として運営されている鉄道事業は、元々は京浜電気鉄道(現在の京急)による第二の京浜間鉄道路線の計画に端を発し、複数の鉄軌道計画を統合する形で1917(大正6)年に城南電気軌道として設立された。この経緯のため資本的に当初は京浜電鉄の関連会社という性格が強かった。

 南急の現在の路線は城南電気軌道および関連会社であった相模野電気鉄道によってその骨格が成立した。両者は経営合理化のため1938(昭和13)年に合併し「城南急行電鉄」となる。また昭和10年代のうちには陸上交通事業調整法の趣旨に則る体裁により浅野財閥系列の鉄道会社であった南武鉄道と五日市鉄道を、また同じく資本的に無関係の地域鉄道であった大山電気鉄道をそれぞれ傘下に収め合併。総路線延長180kmを越える大規模な私鉄となり、社名も現在の「南武急行電鉄」に改称した。

 東京南西部の一帯においては東京急行電鉄と競い合う形でそれぞれに経営範囲を拡大する格好となっていたことから、交通調整を目的に両者で合併し「関東急行電鉄」を成立させる計画であった。しかし両者間の合併協議は経営体制にかかる折り合いが付かず終戦後に至るまで協議は継続したものの、最終的には東急側が吸収合併した各路線を経営分離する判断を行ったため統合に向けた動きは瓦解した。一方で、旧南武鉄道および五日市鉄道に由来する路線は戦時中に国有化されたため南急の手を離れた。

 戦後は箱根の観光開発等を通して西武鉄道グループと関係を深め、伊豆箱根鉄道との直通運転を中心に南急・西武の両グループ間での協力による輸送体系を構築してきた。その一方で、ライバルとなる小田急・東急グループとは輸送シェア争いの中で激しく対立した。現在ではそれらの企業とも概ね良好な関係を築いている。2000年代以降、西武側でグループ再編が行われたことに伴って西武との資本的な繋がりはやや整理されたが、現在でも結びつきは強い。このほか創業時の経緯などから、営業エリアが近接する京浜急行電鉄とも深い関わりを持つ。

 南急グループに所属する鉄道事業者としては湘南高速鉄道が存在する。他にも複数の鉄道会社の経営に参加している。

南急及び京急関連の会社系譜図

実線は鉄軌道事業の継承関係を、破線は鉄軌道事業を伴わない事業体としての連続性を示す。自動車関連の会社等は省略。

年月日は特記なきものは設立年月日を示す(一部は省略)。

会社系譜図
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